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映画「ヘルタースケルター」のあらすじ・ネタバレ
公式サイトのあらすじ
芸能界のトップに君臨するスーパースターのりりこ。絶大な人気を誇っていたが、じつは彼女は全身整形で美しくなったという秘密を抱えていた。そんな矢先、りりこの通う美容クリニックで犯罪行為が行われており、りりこ自身も整形の後遺症に苦しめられていた。
出典：ヘルタースケルター U-NEXT
【ヘルタースケルターのあらすじ】
年齢・本名非公表のトップモデル、りりこ。雑誌に出れば軒並み表紙を飾り、CMや映画に進出するなどどの名を馳せていきます。しかし唯一の欠点はその気性でした。すぐに八つ当たりをしたり、言葉で詰ったりされながらも、マネージャーの羽田美知子やメイクの沢鍋錦二はりりこのカリスマ性を感じついて行っていました。
わがまま放題で仕事場でも彼氏である、南部貴男とそこで行為に及ぶなど、色々問題ありな彼女です。しかし圧倒的な美しさで世間を魅了しトップへと君臨する彼女にはある秘密がありました。それは・・・
続きは映画をご覧ください。
【ヘルタースケルターの感想】
映画館でこの映画を観たのですが、あまりに刺激的で濃厚なストーリーに、観終わったあとの余韻がすごかったです。
まず、主人公りりこを演じた沢尻さんの大胆な濡れ場が印象的でした。濡れ場シーンといえば、生々しいというイメージを持っていたのですが、沢尻さんの濡れ場シーンはいやらしさではなく、すごく色っぽいのはもちろん、同性から見て綺麗だなと思いました。
芸能界という華やかな世界での「転落劇」という逆シンデレラストーリーが他にはなく、りりこを始め、りりこの周りの人間がどんどんおかしくなっていく姿にぞくっしたほどです。
中でも、りりこのマネージャー役を演じた寺島しのぶさんの変貌ぶりが素晴らしい演技でした。人ってぶっ壊れるとこうなるんだ・・・とかなりの衝撃でした。
りりこは周りの人に対して身勝手で理不尽な言動をとって、人としておかしいと思うこともたくさんやっていましたが、芸能界という世界で商品にされ、食い物にされた１番の被害者とも言えるんだろうなと感じました。
芸能界のトップに上り詰めた代償として心身が崩壊し、あとは一直線に転落していく姿が忘れられません。また、この映画は極彩色の世界観がとても印象的で、さすが蜷川ワールドだと思いました。刺激的で美しい衝撃作です。
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「ヘルタースケルター」の映画情報
「ヘルタースケルター」のキャスト・出演者
・(りりこ)：沢尻エリカ
・(麻田誠)：大森南朋
・(羽田美知子)：寺島しのぶ
・(奥村伸一)：綾野剛
・(吉川こずえ)：水原希子
・(沢鍋錦二)：新井浩文
・(保須田久美)：鈴木杏
・(塚原慶太)：寺島進
・(浜口幹男)：哀川翔
・(南部貴男)：窪塚洋介
ヘルタースケルターの監督・スタッフ
監督
蜷川実花
原作
岡崎京子
音楽
上野耕路
脚本
金子ありさ
製作
和崎信哉
豊島雅郎
「ヘルタースケルター」の感想・口コミ評判
20代女性
高校時代に映画館でみて元々好きだった沢尻エリカさんをもっとすきになった作品でした。リリコを演じている沢尻さんは本当に可愛かったし綺麗だったし私の憧れでしかなかったです。どんだけ整形をしている顔であれどあんなにきれいだったら誰も文句を言わないだろうなと思っていました。黒いあざが出来たりして壊れていくリリコは少しこわいなと思いました。そしてやっぱり薬物したら人って壊れるんだなと思って絶対手を出さないことにしようと高校時代に思ったのを覚えています。女優の裏側が本当にあんな感じだったら怖いしすごく苦労しているんだろうなと思って、夢の世界だったけど夢を持たないことにしました。リリコの部屋が赤を基調とした部屋でとてもかわいかったし飾っているものやおいているものすべてに魅力を感じて、一人暮らししたときにはこんなおしゃれな部屋にしようって思いました。映画をみてから携帯の待ち受けをリリコにしたり毎日観てても飽きないくらい好きでした。蜷川美香ワールドの虜にもこの時になったなと今あらためて思いました。いまでも見たらかわいいな綺麗だなって思います。きっとこれから一生リリコ改め沢尻エリカさんは私の憧れの存在だなと思います。
30代女性
沢尻エリカが美しく、画面の色彩も鮮やかで、終始うっとりしていました。ストーリーは、沢尻エリカ演じる主人公のりりこが破滅に向かっていく様が不安をかきたて、怖くもあるのですが、美しさと怖いもの見たさもあってか目が離せません。ファッションやヘアスタイル、メイクはレトロで、とても可愛いです。映画を見た後は買い物したくなること必至です。この映画の大きなテーマは若さと美しさですが、新陳代謝のいい、移り変わり激しい芸能界という舞台で、りりこの若さと美しさへの執着はゾッとするほどでした。全身整形とそのメンテナンスでりりこは心も体もどんどん蝕まれていくのですが、映像がきれいなので、気持ち悪くなることなく楽しめます。りりこは自分の周りの人物も巻き込んでいって、はた迷惑なことこの上ないのですが、こんな狂人じみた人物が近くにいたらトラブルも起こるわな、と不思議と納得できます。一方で、程度は違っても、きれいでいたい、求められたいという欲求は誰にでもあるものだと思うので、その気持ちを追求するとここまで痛々しく、荒々しくなるのか、というホラーとしても見られました。最後には「若さは美しいけれど、美しさは若さじゃない」というセリフがあり、りりこは果たして美しいのか、考えさせられました。
40代女性
沢尻エリカが好きで、内容は考えずに映画館に観に行きました。内容は、結構始めから過激なシーンが多くR指定があるのはわかるなぁと思いました。女性は誰でもコンプレックスは持っていると思います。外見が変わることで周りの態度が変わったり、逆に自分に自身が持てるようになり自分を見せつけようとしたり。良い面もありますが、だんだん欲が強くなり歯止めが効かなくなるのも怖いなと思いました。沢尻エリカの演技がすごくて役に入りきっている感じがしました。誰でも綺麗になりたくて、認めてもらいたくて、それにはどうしたら良いか分からなくて、そういう思いが心を打たれた感じがします。一つ綺麗になるとこっちをもっと！と言うように完璧に近づけたくなります。それが怖いところです。自分を強く持たないと、悪い方向には簡単に染まってしまいます。良い方向に行くには努力が必要なのに、悪い方向には簡単に行けてしまうのは、人生って甘くないなとつくづく思います。ダイエットがいい例です。また監督の蜷川美香さんは、映像の色使いが印象的ですごく綺麗で派手な感じはありますが、まとまっていて圧倒されます。写真でもそうですが、蜷川美香さんの世界観がよく分かるような映像と色使いで魅了されてしまいました。
40代男性
この物語は実話ではないはずです。なのにこの映画については、あまりにも現実とリンクする部分があって、そのことがこの映画に圧倒的な迫力を与えているといえます。女性であれば誰でも持っているであろう美への欲望。それに取りつかれた女性の激しく、そして哀しい物語です。芸能界という華やかで誰もが憧れる世界の中で常にトップの座にいる主人公りりこ。でもその表舞台を一歩降りると、そこには、傲慢で、情緒不安定で破滅的なつまり救いようのない哀れな女性へと変貌します。どちらが本当の彼女なのか、それともどちらも本当の姿ではないのか。はじめは嫌悪感しか持てなかったりりこに、気がつけば釘付けになってしまうのです。これは、主人公りりこを演じる沢尻エリカさんの鬼気迫る演技力がそうさせるのかもしれません。悪女であるはずのりりこの人としての孤独感がスクリーンの向こう側からひしひしと伝わってきます。そして、ともすれば陰惨なストーリーを監督である蜷川実花さんの持つ色彩感覚が随所に出ているので、何だか夢の中の世界を描いているかのように美しいものへと変えています。特に赤色の使い方は秀逸で、りりこの心情をよりリアルに悲しく表現しています。この二人の才能無くして映画の完成は有り得ないとさえ感じます。他にも登場する個性的な女性たち。まさに色とりどりの女性たちの怖さが充分に満喫できる作品です。
40代女性
いい意味で気持ち悪い映画です。さすが蜷川実花監督、色の使い方が鮮やかだし女性がときめくようなセットを用意したなと思いました。色鮮やかで華やかなモデルのりりこの世界がどんどん崩れていく様子がいい意味で気持ち悪いです。どん底もどん底、地獄に落ちたような気分になります。それでも美しく描かれているので蜷川実花監督の恐ろしさを感じました。主演の沢尻エリカも今思えばりりこそのものだったのかなと思います。りりこ役を演じることができるのは沢尻エリカしかいないと思うほどにはまりすぎていてこれもいい意味で気持ち悪さを感じます。全身整形のミステリアスなカリスマモデルりりこの心が崩れ、肉体的にも崩れていく様子は背中のあたりがぞくぞくするような恐ろしさです。リアルにいそうだからよりぞくぞくします。りりこのマネージャーの羽田や羽田の彼氏までもりりこに翻弄され、犯罪に手を染めてしまう姿もとても恐ろしくこの映画の良さだと思いました。りりこの人気を脅かす存在であるこずえはりりこと正反対の天然の美人で、そのこずえの活躍で心を病んでいくりりこの姿も華やかな正解の裏側が見えてゾクゾクしました。ラストシーンにもこずえが出てきますが、りりことの対比が蜷川実花監督作品らしくてとてもよかったです。
40代男性
リリコ役の沢尻エリカのプロポーションが凄かった。可愛い顔なのにドギツイ言葉を吐いたり女性マネージャーの彼氏を奪ったりレズプレイをしたりと倫理が崩壊していて狂気の映画だった。妹がリリコの整形前の自分とソックリで給料を仕送りしているのに社長がピンハネしてリリコが抗議しているシーンは過激な中にもリリコの大事な人の部分であるような気がして切なかった。リリコが薬で幻覚を見るようになった蝶の映像シーンは蜷川実花の演出で写真集に載っている光沢感あるシーンが実際に映像で観れて良かったと思った。作品の中でリリコが「みんな上手いし、、」と自分の演技と他人を比較するセリフが出てきて 整形やダイエットでいくら身を綺麗にしても他人と比べていたら終わりがないんじゃないかと思いつつ、自分もそう思ったことのあるのでリリコと自分が重なった。後半シーンではリリコの後釜ともいえる吉川こずえ（水原希子）がリリコがあんなに頂点にいることに固執しているのに比べてモデルをしていることに価値をもってないこずえの突き放したようなセリフが印象的。整形はしていない こずえが人間の感情をなくしたロボットのように思えたのと、同時に造り物で固めているリリコが逆に人間らしく思えたのが不思議な作品だった。
30代女性
沢尻エリカさんが撮影後、役がなかなか抜けきれなかったといっていたので、どんな内容か楽しみにして観ました。観た感想は、主人公であり、沢尻エリカさん演じる、スーパーモデルりりこがかわいそうで、他に方法はなかったのかと考えさせられる作品でした。整形で美を手に入れることは悪いことだと思いません。それで、幸せな生活、前向きになれるなら、整形してもいいと思います。しかし、売れっ子になりすぎると、新人に自分の立ち位置が奪われてしまうのではないかという恐怖心、整形が世間にばれてしまうことの不安、トップモデルとしてナンバー１でい続けることの難しさがつきまといます。この作品を観ると、整形したあとの後遺症や、美を維持し続けることの難しさがわかりましたが、女性なら誰しもキレイになりたい。と思うへの執着心がりりこには人一倍強すぎたのだと思いました。私生活も仕事も順調だったりりこが転落していくさまは、現実の世界でも通ずるものがあると思います。作品の途中で、転落していくりりこが、現実逃避として、ドラックに手にしてしまいますが、薬物に手を染めることは決して良くないことですが、愛する人も、自分の味方も仕事も何もかも失ってしまった主人公の心情を思うと、完全に否定できない自分もいました。沢尻エリカさんの体当たり演技、とても素晴らしかったです。
20代女性
究極の美を求めるために壊れてしまった主人公を演じる沢尻エリカの演技力と迫力がすごかったのと、前髪パッつんのストレートロングヘアー姿がとても美人でした。他のキャストも、不気味で妙な世界観を出すために、どこか影のあるような雰囲気をかもし出しており、役にはまっていたと思います。特に窪塚洋介の演技はとてもよかったです。見た目が全てではないと綺麗事は言っていても、実際は見た目が良い方が何百倍も得をするということを目の前で見せられているような気がして、映像は華やかでキレイな場面が多かったのですが、物語全体としては、現代社会の闇の部分が描かれているように思え、気軽な気持ちで何も考えないで見ることはできず、見終わった後はどっと疲れてしまいました。現代社会では人工的な美しさを認めるような風潮もありますが、この作品を見てしまうと、メンテナンスをするために多額のお金と労力、そして身を削らないといけないことがダイレクトに伝わってきました。やっぱり生まれ持った見た目の良さは誰もが羨む究極の武器なのだと思い知らされ、見終わったあとはどっと疲れてしまいました。あとはとにかく過激な映像が多く、見ていて恥ずかしくなってしまい、家族や友達と映画館で見なくて本当によかったと思いました。
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